外壁塗装のグレードとは?塗料の種類や相場、選び方ポイント7つを解説!

外壁塗装完了後の写真

・外壁塗装に使われる塗料のグレードを知りたい
・塗料のグレードによって、塗装後にどんな変化があるのかを知りたい

今、このようなことを思ってはいませんか?以前外壁塗装をしたことがある方でも、「最新の塗料のグレードについてはよくわからない」ということもあるでしょう。

塗料にはグレード(塗料の種類)がいくつかあり、それぞれに特徴があります。ただ、塗料の基本的なことがわかっていなければ、やはり塗料選びは難しいものです。

この記事では、愛媛県で長年塗装業を営む弊社が、塗料のグレードに関してご説明します

少し時間を作ってください。最後まで読んでいただければ、塗料選びで失敗する可能性がぐっと減るでしょう。

塗装に使う塗料のグレードによって、耐用年数と快適さが大きく変化する

外壁塗装に使う塗料のグレードは、塗装の耐用年数や住み心地に大きな影響を与えます。この点から、塗料のグレードを知ることは、とても大きな意義があります。

ここからは、塗料ごとの耐用年数と特徴、目安となる価格について説明しますので、どうぞ読み進めてください。

外壁塗装に使う塗料のグレードと特徴を知ろう

まず、大前提として、外壁塗装用塗料のグレード(耐用年数)は、その塗料に使用される合成樹脂や顔料、添加剤、希釈剤といったものの種類や配合の比率によって変わります。ネットでよく見かける情報に「フッ素樹脂塗料だからグレードが高い」といったものがありますが、単純にそうとも言い切れないのです。

つまり、塗料(商品)によっても変わってくるのが現実です。よくネットで目にする合成樹脂による耐用年数とは違い、独特な配合により、一般的にグレードが低いとされている合成樹脂でも長い耐用年数を示す塗料もありますので、その点はご注意ください。

塗料の写真

ここでは、ごく一般的な塗料の合成樹脂と耐用年数の関係についてご説明しますので、コストとあわせて考えてみてください。

【高グレード】フッ素樹脂塗料

外壁塗装用塗料の中で、高いグレードとされるのがフッ素です。フッ素塗料は耐用年数が12~20年とされ、高くはありますが、一度外壁塗装をすれば大きな問題が起きない限り長期間家を守ってくれるという特徴があります。

ただ、フッ素樹脂塗料は、1㎡あたりの単価が3,500~5,000円と高めです。

【中グレード】シリコン樹脂塗料

外壁塗装に使う塗料の中で、シリコン樹脂塗料は平均的な「中グレード」に位置します。

シリコン塗料の耐用年数は8~15年程度ですので、10年サイクルで外壁チェックをすると決めれば忘れにくく安心です。シリコン樹脂塗料は比較的安く、比較的耐用年数が長めという特徴があります。

シリコン樹脂塗料の単価目安は、1㎡あたり2,300円~3,700円です。

【中グレード】ウレタン樹脂塗料

外壁塗装用塗料の中で、シリコン樹脂塗料と同様に中グレードとされるのがウレタン樹脂塗料です。ウレタン樹脂塗料の耐用年数は5~10年で、シリコン樹脂塗料より短めなのがネックです。

ただ、1㎡あたりの単価が1,800~2,500円と安価なのがメリットといえます。言い換えればコストパフォーマンスがよい塗料ですので、「定期的にきれいにしたい」といったときは選びやすく便利です。

【低グレード】アクリル樹脂塗料

アクリル樹脂塗料は、外壁塗料に使用する塗料の中でグレードが低いものとされています。アクリル樹脂塗料の耐用年数は3~8年と外壁塗料の中ではとても短く、その点がデメリットです。

その一方、1㎡あたりの単価は1,000~2,000円と安く、「急いで塗装をしたいけれど、今はできるだけ安く済ませたい」というときは選択肢に入れてもいいでしょう。外壁塗装に使われる塗料について詳しく知りたい場合は、「外壁塗料の種類と特徴・価格は?塗料選びのポイントも解説」も読んでみてください。

具体的な塗料選びの視点7つ

ここからは、より深く塗料について知るための7つのポイントをご紹介します。

外壁に使う塗料の種類は、基本的に「合成樹脂」で決まりますが、ただそれだけで選んでしまうと失敗する可能性が高まります。

足場の写真

以下、7つの点を総合的に考えれば、外壁塗装の時期を迎えたとき塗料選びがラクになりますので、留意してください。

・機能性を持たせてあるか
・水性か溶剤か
・1液型か2液型か
・クリアか色付きか
・弾性はあるかないか
・ツヤをどうするか
・外壁の素材はなにか

では、具体的に見ていきましょう。

機能性を持たせてあるか

遮熱性/ラジカル制御といった特別な性能を持たせた塗料は高機能なもので、あなたの家の塗装後の住みやすさや手入れのしやすさに影響します。実際、遮熱性がある、チョーキング発生までの時間が長くなる、という特別な性能を持っていますので、その分生活に及ぼす影響は高いでしょう。

遮熱性塗料は、特別な顔料やセラミックを混ぜ込むことで、日光の反射率を上げ、遮熱性能を高めています。ラジカル制御塗料は、酸化チタン(白い顔料)に特殊なコーティングを施すことで紫外線の影響を低減させ、チョーキングを起こしづらいよう工夫されています。

ただ、塗料のベースとなるのは、上でもご説明した「フッ素樹脂/シリコン樹脂/ウレタン樹脂/アクリル樹脂」ですので、希望する塗料に使われる合成樹脂が何なのか、という点にも留意しましょう。

水性か溶剤か

フッ素樹脂塗料やシリコン樹脂塗料、ウレタン樹脂塗料、アクリル樹脂塗料は、それぞれ「水性か」「溶剤か」の違いがあります。これは、粉状の顔料(着色用の原料)や合成樹脂、添加物を液体化させるため、水性のものに混ぜるか、溶剤に混ぜるかの違いです。

一般的に、「水性塗料はもちが悪いけれど、ニオイが気にならず、価格が安め」、「溶剤塗料は密着性がいいけれど、シンナーなどのニオイが気になり、価格は高め」といわれます。ただ、近年は水性塗料であっても耐久性の高いものが増えていますので、単に「水性塗料だから」「溶剤塗料だから」と決めつけるのはよくありません。

1液型か2液型か

塗料には、1液型と2液型がありますが、耐久性を求めるなら「2液型」がおすすめです。1液型はカンから塗料を取り出して、水で希釈、混ぜることで塗装します。

一方、2液型は塗料と硬化剤、シンナーなどの希釈剤を混ぜ、塗装作業を始めます。2液型は手間が必要ですが、その分耐久性が高いという特徴がありますので、「同じような色味やツヤの塗料がいくつかあって、その中でも耐久性を求めたい」というときに向いているでしょう。

「既存塗膜の劣化が激しく、密着性を高めたいとき」に2液型を選びます。2液型の場合、より丁寧な撹拌が必要、固まるのが早いという面がありますので、仕上がりは塗装職人の腕に左右されることがあるでしょう。

ただ、1液型であっても耐久性を向上させた塗料も増えてきています。1液型/2液型という部分だけを重視して、耐久性を判断してしまうのは好ましくありません。

クリアか色付きか

外壁塗装に使う塗料といっても、色のないクリアタイプと、色のある色付きとがあります。そもそも、「色を塗り替えたい」というときは色付きを選ぶでしょう。

ですが、今の外壁のデザインや風合いをそのままにしておきたいときは、クリア系を選びたくなるものです。クリア塗装の場合、注意しなければならないことがあります。

色付き塗料の場合、色選びによって家の印象ががらりと変わりますので、色味について十分に検討しなければなりません。顔料の入らないクリア塗装は、家の色を変えることはありませんので、「今のままの色味でいい」というときに便利です。

ちなみに、クリア塗料にも遮熱効果を得られるものがありますので、「外壁塗料で遮熱したい」というときに選択肢に入れてもいいでしょう。

弾性はあるかないか

塗料を選ぶポイントのひとつに、「弾性」があります。弾性とは、カチッと固まることなく、伸びるかどうかで、言い換えるなら「柔軟性があるかどうか」ということです。

弾性のある塗料は、一般的にサイディング外壁材には使いません。というのも、はがれや膨れの原因となることがあるからです。

ただ、弾性のある外壁塗料のうち、クラックが生じた窯業系サイディングにも使用できるものがあります。アステックペイントのEC-5000PCMや、日本ペイントの弾性塗料がその代表例です。

弾性に関しては、特に外壁材との相性を考えなければなりませんので、わからないときは塗装業者に相談してみてください。

ツヤをどうするか

塗料には、ツヤがあるかどうかを選べるものがあり、その場合7分ツヤ/5分ツヤ/3分ツヤなど光沢の度合いから選択できるのが一般的です。同じ色でも、ツヤの度合いによって受ける印象は変わりますので、好みのツヤかどうかきちんとサンプルを見て検討してください。

ツヤは、塗装後の外壁の汚れ方にも影響します。ツヤを落とした塗料は、表面が少しザラザラしています。このザラっとした表面に、ホコリがたまりやすくなるのです。

そのことも考慮しながら、ツヤありでいいか、ツヤの度合いを落とす場合どこまで汚れを許容できるかを考えてください。

外壁の素材はなにか

外壁塗装での塗料選びで失敗しないためには、「外壁の素材」も重要な要素です。外壁の素材によっては、使えない塗料がありますし、使えたとしても外壁材の質感を損ねてしまうものもあります。

まず、ご自宅の外壁素材が何かを調べ、それに対応した塗料を選びましょう。

外壁材の代表的な種類は、次のようなものです。

・モルタル
・コンクリート
・サイディングボード
・磁器タイル
・ブロック
・PC板
・スレート
・ALC(軽量気泡コンクリート)
・GRC(耐アルカリガラス繊維+セメント)
・木
・鉄
・ステンレス溶融亜鉛メッキ
・クロメート処理亜鉛メッキ
・アルミ
・FRP
・ガルバリウム鋼板

外壁材に合わない塗料を選んでしまった場合、塗装してさほど時間がたたないうちに剥がれやヒビ、膨れが生じることも考えられます。

外壁塗装に使われる塗料は、年々進化していますので、「○○にはこの塗料」と決めつけずに、塗装業者に相談してください

外壁塗装のグレード選びには、「依頼先選び」も大切

いい塗装業者の選び方

外壁に使う塗料のグレードにこだわるなら、ぜひ依頼先選びにも注意を払ってください。一般的な塗料を使用する場合であっても、実績の多い業者は安心です。

さらに、機能性塗料での塗装の場合、業者によっては取り扱いになれていないことがあります。実績数や特定の塗料の取り扱いあり/なしは、仕上がりに大きな影響を及ぼします。

ぜひ、複数の業者から相見積もりを取り、希望する塗料で塗装してもらったときの費用を比較してください。相見積もりをとるとき、塗料選びの相談もできますし、「希望する塗料があるのですが、取り扱いはありますか」と聞くこともできます。

塗料選びは、グレードと共に、外壁材との相性、求める機能といった幅広い観点から行わなければなりません。塗料選びで迷ったら、ぜひエヒメペイントへご連絡ください

気軽な相談もお受けしますので、お気軽にどうぞ。

まとめ

今回は、外壁塗装用塗料のグレードについてご説明しました。塗料選びは、いくつもの視点から検討する必要がありますので、すぐにスパッと決められるものではありませんね。

ただ、基本的な情報を持っていれば、塗料選びもスムーズに進みます。グレードを検討材料に入れながら、塗料選びをするときのポイントは、以下の3つが特に重要です。

・塗料のグレードとは、基本的に「合成樹脂(=耐用年数)」のこと。合成樹脂は大まかにフッ素/シリコン/ウレタン/アクリルに分けられる
・希望に沿った塗料を選ぶためには、機能性を求めるか、水性か油性か、1液型か2液型か、クリアか色付きか、弾性はあるか、ツヤをどうするか、外壁材は何かの7点を総合的に検討する
・塗料のグレードで悩んだら、経験豊富・施工事例の多い塗装会社に相談する

外壁塗装に使う塗料選びは、一生のうちさほど多く行うことではありません。

そのため、塗料に関する基本的な知識は書籍やネットで得ながら、最終的には信頼できる塗装業者と相談しながら決めるのが失敗を防ぐことにつながります。

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